こんな状況で、2度目のオリンピックは本当に成功するのだろうか迷走する新国立競技場建設こんな状況で、2度目のオリンピックは本当に成功するのだろうか。不安な気持ちになる。
2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場の建設が迷走している。整備費や工期の問題から計画の大幅な見直しを迫られ、その負担金をめぐっても文部科学省と東京都が対立しているからだ。
JSCの計画に無理があったことは明らかそれにしても、お粗末な話である。事業の主体となる日本スポーツ振興センター(JSC)は、昨年5月の基本設計段階では新競技場の整備費を1692億円、工期を42カ月と見込んでいた。
ところが、開閉式屋根の設置が先送りされ、8万人収容の観客席も可動式の1万5千席分を仮設にすることが検討されているという。JSCの計画に無理があったことは明らかである。
国際的な公約を裏切る形にもなる大会の顔となる新競技場は、近未来的な外観や高い機能がセールスポイントだった。計画が変更されれば、当初の完成予想図と大きく変わる恐れが出てきた。
国際的な公約を裏切る形にもなるだけに、関係者からは日本の信用低下を懸念する声も出ている。しっかりしてもらいたい。
舛添知事の主張は十分理解できる整備費も建築資材などの値上がりで2千億円を超えるとの指摘もある。国は東京都に対して580億円の負担を求めているが、舛添要一知事は「根拠が不明確」として難色を示している。開催都市としての責任があるとはいえ、舛添知事の主張は十分理解できる。
文科省は今月下旬までに見直しの具体案をまとめ、整備費の新たな概算額を公表するという。計画見直しはコスト削減や工期短縮のための「苦肉の策」なのだろうが、五輪開催国として見通しの甘さを批判されても仕方あるまい。
実現可能な計画を新国立競技場では、19年に日本で開かれるラグビーワールドカップ(W杯)の開幕戦と決勝を行うことも決まっている。W杯までに競技場の完成が間に合わないという最悪の事態は避けたい。
国は都など関係者との調整を踏まえ、全面的な見直しも含めて実現可能な計画を模索すべきだ。
=2015/06/09付 西日本新聞朝刊=
ヤフーニュースより転用 転用元URL
国は東京都に対して580億円の負担を求めました。これに対して舛添知事が「根拠が不明確」というのも理解・納得ができてしまいますね。開催都市である前に開催国は日本なのですから国レベルで動いて頂きたいと思ってしまいます。
日本でオリンピックが開催されるのは2回目、是非とも成功させて頂きたいです、歴史に残る大会に!
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